道知事選、新人9氏が立候補

update 2003/3/28 11:20

 第15回統一地方選のトップを切って、道知事選が27日、告示された。予想された新人9氏が立候補の届け出を済ませ、曇り空の肌寒い天候の下、札幌市中心部などで第一声を上げた。現職の出馬断念に伴い、道知事選としては前例のない候補乱立の混戦に突入。4月13日の投開票に向け、17日間の舌戦の火ぶたが切られた。低迷する本道経済の再生や道政改革などを柱に、各候補・陣営は独自政策を訴えると同時に、全国の首長選にみられる「無党派旋風」の対応にも力を入れ、支持拡大を図る。

 立候補したのは届け出順に、前道議会議長の酒井芳秀氏(58)=無所属、前副知事の磯田憲一氏(58)=無所属、道教組委員長の若山俊六氏(64)=無所属、共産党推薦、元衆院議員で弁護士の伊東秀子氏(59)=無所属、前道経済産業局長の高橋はるみ氏(49)=無所属、自民・保守新党推薦、十勝管内大樹町在住で農学者の都築利夫氏(72)=無所属、前衆院議員の鉢呂吉雄氏(55)=無所属、民主・自由・社民党推薦、網走管内湧別町の無職山田得生氏(44)=無所属、元道財務局長の上野憲正氏(58)=無所属。

 大半の候補が今年2月に入ってから出馬表明するという「短期決戦」となり、有力新人が告示直前まで基本政策やマニフェスト(政策綱領)を続々発表。集会も相次いで開催し、支持拡大にしのぎを削ってきた。

 政党・団体を基軸にした組織選挙、既成政党に依拠しない草の根選挙―と、各候補・陣営の戦術は大別されるが、「本命不在」の大激戦の様相を呈する中、いずれの陣営も無党派層の取り込みに躍起になっている。

 届け出を済ませた各候補は午前9時前後から第一声を放ち、遊説をスタート。酒井、伊東、鉢呂の各候補はJR札幌駅付近に陣取り、相次いでマイクを握って経済や環境政策、民間の主導の道政実現などを訴え、若山候補は道庁北門前で福祉・教育の充実策などを披露した。鉢呂陣営には民主党の菅直人代表、社民党の土井たか子党首も応援に駆け付けた。

 ただ一人、札幌中心部を離れ、本道開拓のシンボルでもある郊外の野幌森林公園・百年記念塔前で第一声を上げた磯田候補は、持論の「北海道主義」を強調。大通公園で自民党の麻生太郎政調会長、本道選出国会議員らとマイクを手にした高橋候補は、経済政策を柱にした本道再生計画を訴えた。

 都築、山田、上野の各候補も札幌市中心部で政策を訴え、道行く市民に支持を求めた。

提供 - 函館新聞社



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