大沼観光協、ゴミ引き取りへ
update 2003/3/27 11:56
「ごみは引き取ります。思い出はお持ち帰りください」―。大沼観光協会(坂田邦彦会長、会員110)は新年度から、観光客が大沼散策の途中などに出した空き缶や食べ物容器などのごみを、会員店側で引き取る取り組みを始める。今後、会員業者に周知するほか、オリジナルのステッカーを作って店頭や自動販売機などに張り、旅行客にも「ごみの引き取りOK」を知らせる。同協会は「観光客へのホスピタリティー(もてなしの心)の一環として行い、大沼の美化と観光地としてのイメージを高めたい」としている。
大沼国定公園内では、ごみの持ち帰り運動を進めており、現在、公園広場内にはごみ箱が一つも設置されていない。一方、道路脇などに空き缶や吸がらなどのごみが多く投げ捨てられている場所があったり、飲食の終わった容器を持ったまま歩く観光客の姿も見られている。
旅行者が物販店やテイクアウトの店で食べ物や飲み物を買った場合、その場で食べずに店を出て散策しながら食べるケースがほとんど。こうして生じた食後のごみは、これまでも店側が客の要望で引き取りに応じていたが、協会として徹底し、観光客へのサービスを高めることにした。
ステッカーは客が人目で分かるよう簡易で目立つ内容にして、店内のレジ近くや自動販売機、テイクアウトメニューの受け渡し口などに張る計画。観光客がごみを引き渡しやすくするほか、「引き取りOK」を宣言することで店側の意識向上も狙っている。新年度の総会後、デザインを検討する。
引き受けるごみは、基本的に食べ物や飲み物の容器などとする。同協会の森忠昭副会長は「観光客がごみを手に、戸惑いながらごみ箱を探すようなことがなくなり、心おきなく大沼観光を楽しんでもらえるようにしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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