国際水産・海洋都市構想、今春にも推進協設置
update 2003/3/26 10:40
学術・研究拠点都市の形成を目指す「函館海洋科学創成研究会」(沼崎弥太郎会長)の第5回会合が25日午後、函館国際ホテルで開かれ、商店・飲食店のウインドーを活用した「まちかど水族館」などを盛り込んだ「函館国際水産・海洋都市構想(案)」を了承、成案化した。沼崎会長は席上、産学官による推進協議会を今春にも設置する方針を明らかにしたほか、同構想実現への起爆剤として期待される国の「マリンフロンティア科学技術研究特区」についても、函館市が4月に正式申請する見通しを示した。
同構想によると、主要施策として〈1〉水産・海洋に関する学術・研究機関の集積〈2〉地域と学術・研究機関の連携〈3〉観光と学術・研究の融合〈4〉水産・海洋と市民生活の調和―を挙げ、「国際的な水産・海洋に関する学術・研究拠点都市の形成を目指す」としている。
具体的には、学術・研究機関や国際研究機関事務局・支部の誘致をはじめ、調査船などの寄港基地化、高等教育機関と研究機関との連携、起業化支援環境の構築、メモリアルシップ摩周丸の活用などに取り組む。このため、推進組織の「函館国際水産・海洋都市推進機構」(仮称)を設立する考え。
また、「まちかど水族館」では、研究施設や商店、飲食店のウインドーで海洋生物の水槽、コンピューターグラフィックスなどを展示。「マチの散策がそのまま海洋学習となる、函館ならではの水族館を演出する」としている。これらの各種取り組みについては、それぞれ着手時期を短期、中期、長期に分けており、このうち学術・研究機関の誘致や関係機関の連携などは早期に始動させる、としている。
提供 - 函館新聞社
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