湯の川観光ホテル、個人客に照準

update 2003/3/24 11:17

 湯の川観光ホテル(函館市湯川町2、刈田真司社長)は、同ホテルの中央館を全面改装している。近年増加する個人客に対応し、露天風呂付きの客室や、貸し切りの個室露天風呂などを新設。くつろぎの居住空間を提供し、滞在型、リピーターにつなげていく考え。「湯の宿 祥苑」の名称で、7月上旬の新装オープンを予定している。

 中央館の客室は従来、団体客志向の10畳間が主。改装では部屋数を62室から40室に絞り、バスルーム、洗面所、トイレを独立させて居住性を高める。

 また、ヒノキや信楽焼など情緒ある浴槽の露天風呂付き客室を12室整備。手すりの設置や段差を解消したバリアフリーの客室も1室設ける。

 眺望の良い最上階の6階には、個室露天風呂を9カ所に置く。脱衣所は和室の造りで「家族やグループで温泉に入ることで、思い出や記念になる旅を提供できれば」と同ホテル。2階の飲食スペースも掘りごたつ式の個室にするなど、個人客向けの宿泊環境を徹底している。改装費は約8億円。 

 同ホテルでは、一昨年12月に女性客をターゲットにした洋室の「はまなす館」を新築オープン。今回の中央館の改装で、はまなす館、望洋館、遊湯館を含めた4館それぞれを特徴づける。「お客さまも泊まりたいタイプを選べる。滞在型の宿泊やリピーターにつながれば」と話している。

提供 - 函館新聞社



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