大火の日を前に防火診断

update 2003/3/20 10:45

 69年前に函館大火があった3月21日を前に、函館市消防本部は19日から2日間の日程で、市内一円の住宅を対象に防火診断を始めた。市内では今年に入り、前年の倍以上のペースで火災が発生しており、同本部では「悲劇を教訓に、火の取り扱いには一層注意して」と呼び掛けている。

 函館大火は1934(昭和9)年3月21日に発生、死者2166人、消失建物は1万1105棟に及んだ。防火診断は毎年この日を前に実施。今回は同本部の西、東、亀田各消防署の職員240人が2人1組となり、2日間で市内23町約2万1600世帯を回る。

 初日は午前9時すぎ、市内旭町7の「テーラーマキノ」=牧野弘店主(74)=を西消防署職員が訪問。台所のガスレンジやストーブを点検し、大火のチラシを配布して防火を啓発した。5歳の時、大火を体験した牧野さんは「火事は本当に怖い。わたしは旭町の町会長も務めており、啓もうしていただくことで、町内の防火の備えが一層固められます」と話していた。

 同本部によると、市内では今年に入り、18日現在、21件(前年同期10件)の火災が発生。死者1人(同0人)、傷者は12人(同10人)と増えている。このうち住宅火災が15件(前年同期6件)を占め、原因別ではストーブが6件、タバコと放火が各3件、ガスコンロが2件など。同本部では「春先は空気が乾燥し、風が強いので大きな火災となる危険性がある。ストーブの回りに燃える物を置かないなど、十分注意して」と呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社



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