蛾眉野小中学校で最後の卒業式と閉校式
update 2003/3/17 10:46
今年度で100年の歴史に幕を閉じる函館蛾眉野小中学校(佐藤良一校長)は16日、閉校式と最後の卒業式を開いた。同校にゆかりのある旧教職員や地元住民が同席し、1世紀にわたる伝統に終止符を打った。
同校は少子化の影響を受け、今年度の在籍児童生徒は、中3の端川ひとみさんと小4の荒屋敷晋之輔君の2人。端川さんが高校進学を控え、新年度から荒屋敷君1人になるため、閉校が決まった。
午前10時からの式典では、拍手の中、端川さんが担任の齋藤明子教諭と体育館に入場。壇上で佐藤校長から卒業証書を受け取り、笑顔で握手を交わした。佐藤校長は「自分自身を厳しく律する姿勢を持ち続け、力いっぱい生きていってほしい。校舎は姿を消すが、この学校の語り部として、存在を後世に伝えていこう」と式辞を述べた。
端川さんと荒屋敷君が壇上で、蛾眉野地区の歴史や学校行事などを手作りのスライドで紹介。遠足やそば作りなど思い出を振り返った後、荒屋敷君は「4年間、本当にありがとう。一生忘れません」、端川さんは「高校では初めての同級生ができる。学校行事や勉強に頑張りたい」と感謝や抱負を述べた。
この後、教職員とともに「さようなら」の歌を合唱。これまでの思い出を胸に別れを告げた。
同校は1902年に蛾眉野簡易教育所として開校。児童生徒数は60年の100人をピークに減少傾向が続いていた。新年度には亀尾小中学校に統合が決まっており、校舎は解体される見通し。
提供 - 函館新聞社
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