市電車両で試験ライブ

update 2003/3/17 10:46

　市電車両を会場にした試験ライブが１６日、函館市交通局のカラオケ電車内で行われた。１０月に市内で開かれる「第６回全国路面電車サミット」の関連イベントとして、実行委員会（佐原幸子委員長）が４月から企画しているもので、この日は実際に車両内でバンドが演奏し、音響などを確認した。

　同サミットは、１０月２日から５日まで、市芸術ホールなどを会場に開催。路面電車が走る自治体や事業者、電車愛好団体などが全国から集まる。

　市電ライブは、サミット開催を市民にアピールし、機運を盛り上げようと、地元のバンドや演歌、落語グループなどの出演で、９月まで月１回のペースで実施する計画。この日のテストライブでは、寺島達則さん（４１）渡辺順さん（４１）中村有一さん（４１）の３人による地元バンド「カリブ」が、アコースティックギターの弾き語りを披露した。

　午前１０時に駒場車庫を出発し、千代台で折り返す３０分ほどの道のり。参加した実行委メンバーらは、マイクの位置や音量などを調節しながら、音の響きや雰囲気などをチェック。「思ったよりいい。（電車が）止まっていれば演奏は全く問題ない。走行中は聞こえにくいこともあるが、それも電車でやっている良さ」（企画担当の丸藤競さん）と、４月からの実施に手応えを感じた様子だった。

提供 - 函館新聞社

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