春の新車商戦活発化

update 2003/3/17 10:44

 函館市内の自動車販売店で、新車商戦が活発化している。3月は決算期でもあり、年間で最も販売台数が多い月。長引く不況の影響で自動車販売は低迷が続いているだけに、各販売店とも週末ごとに展示会を開くなど集客に力を注いでいる。

 新車販売は、コンパクトカーの人気が続いており、各販売店ではそれぞれの主力車種を中心に売り込み。DVDビデオなどの成約者プレゼント、普及が進んできたカーナビゲーションの格安提供など、購買意欲の喚起に知恵を絞っている。

 また、オイル交換の格安サービス、来場者プレゼントなどを企画し、ショールームへの来店者獲得を狙う。特に「新規も大事だが、既存のユーザーの掘り起こしが重要」(南北海道三菱)と、ダイレクトメールの送付など顧客管理の徹底に努めている。

 例年、この時期は新社会人などの需要が見込まれ、5月からの支払い、夏のボーナスは免除など新社会人に有利なクレジットも用意。ただ、新卒者の就職状況は近年、厳しく、販売店からは「動きは鈍くなっている」との声も聞かれる。

 今月に入り、8、9日は大雪の影響で来店者が低調気味だったところもあり、15、16日と22、23日の週末がヤマ場。「低迷している自動車販売の巻き返しを図りたい」(函館トヨタ)と力を込める。

 渡島、桧山管内のディーラー21社が加盟する日本自動車販売協会連合会函館支部のまとめによると、今年の道南の新車登録台数は、1、2月の累計で1924台、前年同期比65台、3・3%の減。同支部では「今年は全メーカーで新車が出そろい、3月を迎え、販売台数の復調に期待したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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