函館市中学校長会が「地域スクラム会議」を発足
update 2003/3/14 10:35
函館市中学校長会は新年度から、問題が生じた生徒や家庭に焦点を当て、地域ぐるみで支援する「地域スクラム会議」を、市内22の全中学校で一斉にスタートさせる。各校の校区で活動する民生児童委員らと学校側が連携し、家庭訪問など個々の事例に即した対応で、生徒の健全育成を促したい考えだ。
市内では昨年3月、中学生の覚せい剤使用事件が起きるなど、子供を取り巻く社会環境は悪化の一途をたどっている。各中学校では、家庭訪問などで問題解決を図ろうとしているが、地域や学校と接触がなく連絡が取れない家庭も多く、子供を危険から未然に守る対策に頭を痛めていた。
このような現状に、一昨年12月、同校長会内に生徒指導特別委員会が発足し、「地域スクラム会議」の実現を視野に入れた構想をまとめた。昨年11月には、市や市民生児童委員連合会、函館保護司会連合会、道警函館方面本部や函館児童相談所など関係機関に協力を依頼。2月の校長会で正式に決定した。
同会議は問題が生じたときなど、各学校長が必要と判断した場合に開く。校区内で活動する民生児童委員やケースワーカー、保護司らが個々の事例に応じて集まり、具体的な情報交換や家庭訪問に同行したりする。4月には各校で、教職員に同会議の内容について意識の徹底を図るという。
今後、各中学校で運用された同会議の事例について、校長会の研修会で報告し合い、内容の改善に努めていくという。同会では「この活動が地域と学校が真に連携する芽生えとなれば」と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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