函大が英語教職課程を新設

update 2003/3/13 11:00

 国際社会で使える英語の習得を―。函館大学(小笠原愈学長)は2003年度から、中学、高校の英語教員免許が取得できる教職課程を新設する。11日に文部科学省から正式に認可が下りたもので、道南では道教育大函館校に次いで2校目。新年度から同大の学生は最多で商業、情報、英語3種類の教員免許を取得できることになる。

 新課程の設置は、一昨年に開設した「国際ビジネスコミュニケーション専攻塾」のカリキュラムが基盤。英語検定準1級や、日常の英会話能力を判定する「TOEIC」で700点以上の取得を目標に、ビジネス界の最前線で活躍した講師と外国人教員が、国際人の育成に努めている。

 昨年7月、中央教育審議会の英語教育に関する懇談会が示した「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」の中で、今後の英語教員に求める指針が同大の目標と合致したことから、教職課程の設置を検討。同8月に文部科学省に認可を申請していた。

 取得できるのは、英語の高校教諭1種、中学校教諭1種の免許状。同専攻塾の学生を中心に受講を予定しているが、他の専攻、コースを選択している学生にも門戸を開く。

 同大では、現時点で進学先が未定の高3生らに対し、AO(アドミッション・オフィス)面談を実施し、希望者を若干受け入れる。「国の方針や地域のニーズに即した対応。今後も教育内容を充実させたい」としている。問い合わせは同大入試課TEL0120・00・1172。

提供 - 函館新聞社



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