五稜郭の特区提案対象外に
update 2003/3/13 10:59
国の構造改革特区への函館市の提案に対する回答がこのほどあり、特別史跡・五稜郭跡における水舞台などの常設は対象外とされた。市や市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)ではこの結果を残念がり、「今後の動きを静観したい」としている。
同特区は、地域の特性などに応じて特定地域に規制緩和を適用する国の新しい施策。市は同特区の2次募集に際し、3件を提案した。
このうち五稜郭跡での水舞台やスタンドの常設について、国は「史跡の現状変更などは、遺構や景観への影響、必要性などを総合的に判断しており、今回も個別具体的に精査していく必要がある」と難色を示した。
この提案については同野外劇の会でも2月、グロード理事長らが文化庁を訪れ、特区への受け入れを要請している。回答に対し、同会では「非常に残念。今後は、文化財保護行政が時代のニーズに合うよう改善されるのを待つしかない」(輪島幸雄理事長代行)としている。
特区提案が対象外とされたことで、水舞台などの通年設置に向けた動きは振り出しに戻り、市でも「しばらく様子を見て手法を考えたい」としている。
このほか、同特区提案では、箱館奉行所復元における建築基準法の適用除外も却下された。
提供 - 函館新聞社
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