第39回創玄展で鈴木大有さん東京都知事賞

update 2003/3/12 10:19

 第39回創玄展(創玄書道会主催)で、函館北高校教諭、鈴木大有(本名・孝徳)さん(45)=函館市宮前町18=が、東京都知事賞に輝いた。受賞作は、青森の詩人、高木恭造さんの方言詩「童子うだ」を表現した近代詩文書。今回の受賞により、自らにとって大きな目標であった一科審査員ともなり、「大変名誉なこと」と喜びをかみしめている。

 同展は、松前出身の書の大家、故・金子鴎亭氏が創設した書の全国展。今年は、公募(一科・二科)と役員合わせて、約2万7000点の応募があった。東京都知事賞は、役員のうち二科審査員を対象に贈られる最高賞。約280点の応募作の中から、ただ1点選ばれた。

 受賞作は、高木さんの詩「童子うだ」の「言葉のリズムや方言の響きに触発されてイメージ化した」という作品。素朴さや泥臭さなど、言葉から感じたイメージを大切にし、「引きずり気味で粘りのある線質」を心掛け、タイトルを太字、3番の詩を細字で表現した。呼吸をためながら、一気に書き上げたという。

 今回の受賞は、鈴木さんにとって「まったく予想していなかったこと」。同展最高位である一科審査員への推挙も決まり、「最終的な目標ではあったが、こんなに早く取れるとは思っていなかった」と語る。その一方、「自分自身の書を突き詰めていきたい。表現者としていろいろなことをやっていきたい」と、あらためて書への意欲を高めている。

 鈴木さんは、毎日書道展会員。北海道書道展審査会員。地元の函玄社、函館書藝社の各会員。創玄展には、学生時代から応募を始め、二科、一科、学生展審査員を経て、1997年に二科審査員に。北高校では書道教諭として勤務し、書道部顧問も務めている。

提供 - 函館新聞社



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