陣川温泉に水質浄化装置

update 2003/3/12 10:18

 陣川温泉(陣川町122の7、廣正和子社長)は、湯中の雑菌などを除去する水質浄化除菌装置を導入した。昨年夏に宮崎県の温泉施設で発生したレジオネラ菌の集団感染などを受け、公衆浴場、温泉施設では衛生管理の徹底が求められており、同温泉では「お客さまにより安全なお湯を提供したい」と話している。

 レジオネラ菌は土壌中にある細菌でレジオネラ肺炎などの原因となる。昨年、温泉での集団感染が問題となり、公衆浴場や温泉施設では対策を強化。函館浴場協同組合で研修会などを開催したほか、個々の施設でも水質の定期的な検査、水質基準の管理、日常の清掃徹底などの衛生管理に取り組んでいる。

 同温泉ではこれまでの検査で菌は検出されていないが「安全性を高めるため、念には念を入れたい」と同装置を導入した。また、湯の滅菌方法は国の指針に基づいた塩素方式が一般的だが、同温泉では「より人体にも優しい方法を考えた」と話す。

 導入した装置は、除菌効果のある電解水を生成し、定期的に電解水を湯に注入する。入浴中の水質を浄化するほか「菌を増殖する汚れが配管や浴槽内に付着するのを抑制する効果があり、あらゆる泉質にも対応出来る」と同装置の販売代理店の中道機械。

 同温泉では「安全管理の徹底には、営業時間の滅菌も大切。お客さまに快適な温泉を楽しんでもらいたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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