刑務所誘致で期成会発足

update 2003/3/12 10:16

 刑務所誘致活動の中心となる木古内町矯正施設誘致期成会の設立総会が、11日午後3時半から町中央公民館で開かれた。住民への周知徹底、関係機関への陳情活動を確認したほか、8月ごろとされる建設地内定に向け、署名運動を展開してゆくことなどを決めた。

 受刑者の増加に伴う収容率の上昇を理由に、法務省は新たに2施設の開設を計画している。以前は刑務所設置を敬遠してきた市町村も、財政難を背景に〈1〉施設建設による経済効果〈2〉受刑者や職員らによる人口増―などを狙い、誘致を表明する所が増えている。

 今回はすでに1施設が福島県内に決まり、残る1施設について、道内18市町村を含む全国47市町村が受け入れを表明している。木古内町はすでに法務省への要望を2回行い、活動の活性化を目的に期成会を結成した。

 設立総会には加盟89団体から約100人が出席。会長となった大森伊佐緒町長は「まち全体での誘致賛成が絶対条件。住民理解を図りながら、活動を推進していこう」とあいさつ。続いて署名運動、広報活動の推進などを盛り込んだ事業計画や会則などを決定した。

 そのほかの役員は次の通り。(敬称略)

 ▽副会長=中山信男(町議会議長)木元護(木古内商工会長)吉田敏雄(JA新はこだて副組合長)堺兼巳(町漁協組合長)加藤昭博(町森林組合長)

提供 - 函館新聞社



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