市長選 無投票回避へ動き
update 2003/3/11 10:45
無風の前哨戦となっていた函館市長選(4月20日告示、同27日投票)に、動きが出始めている。唯一、出馬表明し、臨戦態勢に入っている現職の井上博司氏に加え、10日には元函館市議会議員の斉藤進氏(62)が出馬する意思を固めた。これに伴い、市長選が無投票となる事態は回避される見通しだ。共産党函館地区委員会も、候補擁立の是非を含めた選挙対応について、20日をめどに発表するとしている。
斉藤氏は、保守系無所属の立場で市長選に立起する予定。これに対し、現職・井上氏の後援会「21世紀の函館を創る会」は「対立候補が当然出てくると考えて準備を進めてきた。誰が出ても慌てることはない。相手が見えたことで、むしろ後援会も引き締まる」(池見厚一副会長)と冷静に受け止めている。
井上氏は昨年12月に出馬表明し、1月20日には早々と市内松風町に後援会事務所を設けた。後援会は「手分けして各界各層に井上さんの実績を訴え、支援をお願いしている」と活動を強めて本番突入に備えている。
また、共産党函館地区委員会は、斉藤氏の出馬の動きに対し「公約、政治姿勢を見てからでなければコメントは難しいが、共産党とは路線が違っているのでは」(伏木田政義委員長)とし、引き続き党独自候補の擁立を模索する方針だ。
民主党が市長選候補の擁立を断念していることから、選挙戦は現職の井上氏、元市議の斉藤氏の一騎打ちか、共産党候補を加えた三つ巴の争いとなる公算が強まってきた。
提供 - 函館新聞社
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