中断のマリーナ整備、北海道振興に回答求める

update 2003/3/6 10:39

 中断している複合レジャー施設「マリンパーク構想」(函館市弁天町20)のうち、函館港港湾計画に盛り込まれているマリーナ整備について、市は5日、事業主体の北海道振興(本社・札幌)に構想の考え方に関する回答を求めていることを明らかにした。7月末をめどに回答を得たうえで、次期港湾計画への位置づけなどについて検討する。

 定例市議会一般質問の阿部善一議員(民主・市民ネット)の質問に、足立隆秀市港湾部長が答えた。

 阿部議員は、現港湾計画が2005年をめどに改訂されることを受け、進展のないマリーナ整備について「決断する時期に来ている」と、整備構想の再考を促した。

 これに対し、足立港湾部長は「土地所有者(北海道振興)は、早急には難しいが、何とか(計画を)進めたいとの意向を持っている」と述べた。そのうえで、現計画の推進のほか、規模縮小、計画中止などの選択肢を示し、「推進するなら実施時期を明らかにしてほしいと伝え、規模などについても具体的に聞いている」という。

 マリーナ整備を含むマリンパーク構想は、1990年に同社が初めて計画を提示。26階建てホテルや展望タワー、展望温泉、マリーナなどを盛り込んでいたが、93年の北海道南西沖地震で建設予定地が被害を受けたことなどから、計画を中断した。

 95年にはホテルの縮小や立体駐車場(1000台)の新設などを中心とした見直し案をまとめたものの、その後も計画は進んでいない。現在は暫定的に、同地の一部をボートの係留場所として利用するのにとどまっている。

提供 - 函館新聞社



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