鉢呂氏が正式出馬表明

update 2003/3/4 10:46

 民主党北海道や連合北海道から道知事選出馬を要請されていた同党衆院議員、鉢呂吉雄氏(55)=道8区=は3日午後、札幌市内のホテルで、民主・連合側に出馬受託を伝えたうえで、「北海道を立て直す先頭に立ちたい」と述べ、立候補を正式に表明した。民主・連合の候補擁立が決まったことで、新人が乱立する知事選の構図が固まった。

 鉢呂氏は民主党北海道の中沢健次代表、連合の笠井正行会長、道選出の国会議員らを前に「自らの考えで、積極的に立候補を決意した。本当の意味での地方自治を戦い取る意気込みで立ち向かいたい」と決意を表明。中沢代表は「超短期決戦だが、全組織力を結集して勝つ選挙をやりたい」とした。

 鉢呂氏は記者会見で〈1〉自身の任期は多選批判の立場から1期4年〈2〉知事報酬の自主的な60%カット〈3〉毎週末の道民との直接対話―などの方針を示した「政治契約」と称する基本政策を掲げ、「わたしの政治姿勢は清潔、対話、協働、実行であり、道民の意見を聴きながら最終的な政治契約をまとめたい」などと述べた。6日午後に札幌市内で記者会見し、詳細な政策を示す予定。

 知事選では前道経済産業局長の高橋はるみ氏(49)=自民党推薦、前副知事の磯田憲一氏(57)、道教組委員長の若山俊六氏(64)=共産党推薦、道議会議長の酒井芳秀氏(58)、元衆院議員の伊東秀子氏(59)が出馬を表明しており、民主党推薦の鉢呂氏を加え、新人6人が争う構図となった。

 鉢呂氏は空知管内新十津川町出身。北大農学部卒。檜山管内今金町農協営農部長、参事などを務め、1990年の衆院選で初当選。大蔵政務次官、衆院農林水産委員長などを歴任している。当選4回。

提供 - 函館新聞社



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