鉢呂氏に道知事選出馬を要請
update 2003/3/2 17:15
4月の道知事選の候補選考をめぐり、民主党北海道の中沢健次代表と連合北海道の笠井正行会長らは1日、函館市内のホテルで、鉢呂吉雄衆院議員(55)=道8区=に出馬を要請した。鉢呂氏は「北海道への危機感を人一倍持っている。要請を重く受け止め、支援者らの意見を聞き、結論を出したい」と述べ、立候補に意欲を示した。2日午後には連合後援会の総会を開き、受諾の是非を判断する。
出馬を要請したのは、民主党北海道、連合北海道、北海道農民連盟(道農連)の3団体。中沢代表ら6人が鉢呂氏、後援会幹部らと会談し、「最後の切り札として決断してほしい」と出馬を打診した。
要請後の記者会見で、鉢呂氏は「北海道で生まれ、国会議員として育てられた。本道の危機的状況に知事は大きな役割を求められている。わたし自身やれるかどうか、冷静に判断したい」と明言を避けたものの、前向きに検討する姿勢を示した。
中沢代表は「一次産業のわが党きってのエース。キャリア、政治力があり、鉢呂氏以外に勝利できる候補はいない。立ち遅れは否定できないが、乱戦だからこそ勝機は十分ある」と要請の理由を説明。鉢呂氏が3日までに最終回答することを明らかにした。
2日の連合後援会総会では、鉢呂氏が出馬の是非を表明する見通し。同日夕には民主党道南総支部の常任幹事会を開き、今後の対応を協議する。
鉢呂氏は空知管内新十津川町出身。北大農学部卒業後、檜山管内今金町農協参事を経て、1990年に衆院選初当選。大蔵政務次官、衆院農林水産委員長、民主党副幹事長などを歴任した。当選4回。
民主党の知事候補選考作業は、後志管内ニセコ町の逢坂誠二町長(43)、北海学園大法学部の横山純一教授(52)と相次いで失敗。党内国会議員から擁立する方針に転換したが、荒井聡衆院議員(56)=道3区=にも固持され、調整が難航している。
提供 - 函館新聞社
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