伊東氏、正式出馬表明

update 2003/3/2 17:14

　道知事選に出馬の意思を明らかにした元衆院議員で弁護士の伊東秀子氏（５９）は１日午後、札幌市中央区の後援会事務所で記者会見、正式に出馬表明するとともに、「環境立国・自立の北海道」と銘打った基本政策を発表した。道財政の再建を緊急課題に位置づけ、「補助金を拠出している外郭団体を思い切って整理しないと、雇用もビジネスチャンスも生まれない」と述べた。

　伊東氏の知事選出馬は１９９５年、９９年に続き３度目。

　伊東氏は基本政策として〈1〉財政再建〈2〉北海道自立〈3〉安全な食の大地―など８項目を挙げ、特に〈1〉では道の外郭団体を「天下りと不正の温床。必要性に疑問のある団体が多い」と指摘し、団体の大幅削減と天下りの原則禁止を強調。「民間の視点に立ち、民間の苦境と危機を共有する道庁にしたい」と述べた。

　環境・観光政策の一環として、観光資源となっている大自然の再生を公共事業として進める「緑の公共事業推進」、泊原発３号機と幌延深地層研究施設の建設に関する住民投票の実施なども掲げた。

　選挙戦は前回の知事選同様、政党などの支持・推薦は受けず、草の根選挙を展開する考えを示した。

提供 - 函館新聞社

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