生ごみをリサイクル

update 2003/2/28 10:33

 NPO法人・北海道インディペンデンス協議会函館支部(榊清市支部長)や函館市障害者自然農法作業所(木島啓二所長)、湯の川観光ホテル(石原茂雄支配人)が、3月1日から生ごみのリサイクルに着手する。同支部が間に入り、ホテルの生ごみを同作業所が良質な肥料に変える。その肥料でおいしい野菜を育て、宿泊客に提供する試みで、道内では初めて。同支部と同作業所は、湯の川地区はじめ道南一帯に拡大させたい考え。ホテルのほか、大型スーパーなどでも同様の取り組みを予定している。

 同ホテルの生ごみは、作業所側が買い取る方式で、できた肥料を有機農法の生産者に販売。その肥料を使った作物を同ホテルが買い取る循環システムを構築する。

 同作業所の生産方法は、おがくずと生ごみを混ぜ、ミミズに分解してもらうだけシンプルなもの。森町駒ケ岳に用意した9900平方メートルで、年500トンの肥料を生産する予定だ。

 27日には3者の関係者による会合を開いた。1回目の回収日が決めただけで、取引額などの詳細は未定だが、同ホテルの石原支配人は「これまで処理費がかかっていたものが、逆に売れるのはありがたい。環境にやさしく、おいしい食材も手に入る。まさにいいことずくめ」と話していた。

 榊支部長も「このケースで弾みを付け、どんどん活動を広げていきたい」と話してた。

提供 - 函館新聞社



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