高技専が森林保全職業訓練

update 2003/2/26 10:25

 函館高等技術専門学院の森林環境保全科機動職業訓練が3月27日まで乙部町青空市場で行われている。厳しい雇用情勢の中、林業の新規雇用を促進するとともに、地域の森林を地域の手で保全、育成する力を培う全道でも初めての職業訓練。10人の受講者は、専門学科や基本実技などを3カ月の訓練に取り組んでいる。

 桧山管内の豊かな森林資源を育て、保全するには間伐や下草刈などの作業が必要になるが、輸入材の流入などによる木材価格の低迷で、豊かだった森林の荒廃が進む一方、公共事業の縮減などにより、地域の雇用情勢は厳しさを増している。

 同訓練は、就職が極めて困難な地域での雇用保険受給者や季節労働者が対象。3カ月の職業訓練を行い、林業での新規雇用推進を図る。1月24日から始まった訓練は、同町内の24―60歳までの10人が受講している。

 21日には、同町鳥山の町有林でチェーンソーによる立木伐採の現地実習が行われた。チェーンソーの基本的な使い方を学んだ受講者は、森田直繁さん(76)ら林業技士3人の指導を受け、樹齢約50年、根元の直径40センチ余りのスギの木を、倒す方向を慎重に確認しながら切り倒した。

 作業は危険を伴うだけに、細心の注意と確実な作業が求められる。森田さんは「森はだんだん荒れてきている。林業の業界も厳しいが、技術をしっかり身につけてほしい」と受講生に期待していた。

提供 - 函館新聞社



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