新都市砂原病院を新築
update 2003/2/26 10:23
医療法人雄心会(伊藤丈雄理事長)は、砂原町紋兵エ砂原の新都市砂原病院(上野冬生院長)を、町内度杭崎の町民グラウンド跡地に移転新築する。面積を現病院のおよそ2倍に拡大、大規模な機能回復スペースを設けてリハビリテーション機能を充実させるほか、療養型病床を増やし、高齢化社会を踏まえた町内唯一の医療機関としての役割を高める。27日に現地で地鎮祭を行い着工、9月1日のオープンを予定している。
同法人は1998年4月、町国民健康保険病院を町から民営移管する形で新都市砂原病院を開院。現在の診療科目は内科、脳神経外科、整形外科など7科で、医師4人(常勤3人、非常勤1人)を配置、職員約60人が勤務している。
同病院は1973年に建築、築後30年が経過しており、医療法改正に伴い患者1人当たりの病床面積や廊下幅の拡大が義務づけられることから、移転新築を決めた。町民会館裏の建設地1万5394平方メートルを町から取得、無償貸与を受けていた既存の土地と建物は町に返還する。
新施設は鉄骨造り2階建てで、延床面積は4677・21平方メートル。ベッド数はこれまでの72床から11床増の83床とし、このうち、療養型病床をこれまでの44床から62床に増やし、長期治療が必要な慢性疾患の患者を多く受け入れる体制を整える。
1階部分には診察室3室、救急処置室、併設の町在宅介護支援センターなどのほか、約500平方メートルの理学療法室と作業療法室を設け、診療とともに患者の機能回復体制を充実させる。2階部分は個室7室、特別室1室などを含む病室を配置し、身障者用トイレを11室も備え、療養環境を高める。
総工費は約9億3000万円。同法人の金子達也理事(企画調整室長・医療次長)は「町内唯一の医療機関として特色のある医療を展開できる」とし、町保健福祉課は「医療に限らず、保健、福祉の分野にとっても大きな進展になる」と期待している。
提供 - 函館新聞社
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