第1回定例市議会あす開会

update 2003/2/25 10:24

 新年度予算案などを審議する第1回定例市議会が26日に開会、論戦の火ブタを切る。しかし、市長選を控えた骨格予算であることに加え、各議員も自らの選挙を控えていることから、議会論議には早くも低調ムードが漂っている。この一方では、選挙戦の構図が絡み、井上市政に対する各会派のスタンスが浮き彫りになるだけに、改選後の議会運営を占う試金石ともなりそうだ。

 同じく統一地方選を控えた1999年の第1回定例市議会は、前市長の病気辞任で、当時助役だった井上博司市長が市長職務代理者を務めた。このため、予算議会としては初めて各会派の代表質問を取りやめるなど、異例の議会運営を強いられた。

 4年前はあくまで「特例中の特例」だが、統一地方選前の議会論議はおしなべて低調だ。特に今回は、市長選への出馬を表明しているのが現職の井上氏だけで、本来だと現市政の対抗勢力になるはずの民主党が、市長選への候補擁立を断念したことも、低調ムードに拍車をかける一因となっている。

 今議会では代表質問に各会派の7人、一般質問には12人が登壇を予定。市長からの提出議案には政策的予算が盛り込まれていないだけに、登壇議員の多くが質問ポイントの絞り込みに苦労している。

 質問項目として予定されているのは、行財政改革をはじめ、国際水産・海洋都市構想、道新幹線整備などの継続的な懸案事項が中心。マチづくりの基本である生活環境整備や、国際平和に関するイラク問題についても複数の議員が質問を予定している。

 ただ、当面の懸案である市町村合併に関しては、一部を除く各会派・議員が質問を敬遠する傾向にある。政策的な色合いが強いことに加え、市議選を控えた議員自らの姿勢を問われる問題とあって「本格的な論議は改選後に」との意識が先行しているようだ。

提供 - 函館新聞社



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