ブラックアイスバーンに注意

update 2003/2/22 17:34

 20日から21日にかけて函館市内では、日中の雪が溶けて夜に凍り、路面がブラックアイスバーン状態になったことなどから、物損事故が多発した。このうち神山2の産業道路では、観光バスが立木に衝突するなど、湯の川方面に向かう車の物損事故が次々と発生、事故車が10台以上の列を作る場面も見られた。道警函館方面本部では「函館は気候的にブラックアイスバーンになりやすいので、路面情況などを考えた運転を」と注意を呼び掛けている。

 20日夜、同観光バスの事故を目撃した人の話によると、バスの前を走行していたタクシーがスリップして中央分離帯に衝突、避けようとしたバスが左側の立木にぶつかったという。同バスが1車線をふさいだことから、後続車が止まりきれずに追突事故を起こすなどした模様。同所では、ほかの時間帯にも同様の事故が重なり、同日だけで合わせて30台余りがぶつかり合うなどした。

 同所は湯の川方面に向かう場合、緩い下りの直線後の右カーブとなっている。同所近くに勤務する男性は「アイスバーン状態に気が付かずにカーブで減速しようとブレーキを踏み、スピンする車が多い」と指摘。分離帯の切れ目でUターンしようとする車に驚いた後続車が、急ブレーキをかけて事故を起こすことも多く、「危険地帯」だという。

 函館中央署によると、「同所だけが突出して事故が発生しているというわけではない」といい、今回のような路面条件では全市的に事故が多発しているという。

 函館海洋気象台によると、函館上空には徐々に温かい空気が入ってきており、今後、道路の雪が日中に溶けて夜に凍るケースは多くなるという。道警函館方面本部などでは「マナーを守って安全運転を」と呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社



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