遺物回収作業スタート
update 2003/2/19 11:46
世界最古の漆製品など、約7万点の出土品が焼損した南茅部町埋蔵文化財調査団事務所の火災現場で18日、現場に残されていた遺物の本格的な回収作業が始まった。初日は同町の埋蔵文化財調査室の研究員のほか、遺跡発掘に携わった同町民ら約20人が、ゴム手袋に長靴といった姿で氷を溶かす作業などに当たった。
回収作業は、ヒーターで氷を溶かし、その水をスポンジで吸い取るところからスタート。テントを組み、ヒーターの熱を逃がさないようにして、効率的に行われた。
参加したボランティアからは「気持ちの整理をつけるのが大変」などの声が聞かれたが、現場では笑い声も聞かれ、回収作業は復旧に向けた大きな一歩となっている。
同調査室では、回収作業はボランティアなどの協力を得ながら3月末までに終わらせる予定で、保存処理に関する素案のまとめや記録類の回収作業も同期間中にめどをつけたいとしている。
提供 - 函館新聞社
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