市の「子育てサポート教室」新年度から８カ所に増設

update 2003/2/17 10:36

　函館市は新年度から、乳幼児と母親の支援事業「子育てサポート教室」を、現行の５カ所から８カ所に増やす。新設されるのは旭岡、五稜、鍛治児童館の３カ所。今後も増設する考えだが、当面は今回の措置により、育児援助の拠点が市内全域に整備されることになる。市は今後、外出の機会が少なく家にひきこもりがちな親子の利用を促し、地域に密着した子育て支援を目指す。

　子育てサポート教室は２０００年、人見児童館でスタートした。市が公立、民間の４保育園（所）などに委託、運営する「地域子育て支援センター（子育てサロン）」の縮小版。同センターの利用者が年々増える傾向にあり、育児に悩みを抱える母親のニーズに応えようと開設した。センター、教室ともに参加無料。

　同教室は月２回の午前中、小中学生の利用がない児童館を会場に、各サロンの指導員が母親の育児相談に応じるほか、子供との遊び方などを指導している。利用者は各回平均２０人ほど。今年度も若松町の市総合福祉センター、東川、美原、昭和の各児童館４カ所に新設している。

　市福祉部子育て推進課では母子が気軽に利用できるよう、市内に２４ある全児童館での開設を視野に入れ、今後も毎年、増設していくという。ただ、指導員の人数に限りがあるなどの問題もあるため、指導員の配置や子育ての経験を持つ地域住民によるボランティアの活用も検討する。

　また、指導員不在のケースを想定し、カリキュラムの作成なども視野に入れ、母親の自主性を促したい考えだ。

提供 - 函館新聞社

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