サハリンから13人一時帰国

update 2003/2/7 11:11

　サハリンからの一時帰国者１３人が６日、函館市内を見学し、古里日本を堪能した。サハリンからは健康診断を目的に毎年１１月と１月ごろに２０人ぐらいずつが帰省、東京で健康診断を受けている。ＮＰＯ法人「日本サハリン同胞交流会」（大角芳正会長）が主催して受け入れている。

　一行は１月２７日に日本入り、函館空港に降り立った。同日、函館に永住帰国していた女性の１周期法要に出席。湯の川温泉のホテルに宿泊した後、同２８日から東京で健康診断を受けた。

　５日、一時帰国者１６人のうち、永住帰国の手続きなどをとらなかった１３人が函館に戻った。一行は６日、市職員らのガイドで湯川熱帯植物園やトラピスチヌ修道院、五稜郭、明治館などを訪問。土産などを買い求めたほか、夕刻にはロープウエーで函館山に上り、夜景を楽しんだ。

　函館はサハリンからの引揚者３１万人を受け入れた歴史を持っており、同地域との関係は深い。市の担当者も「（一時帰国者の）役に立てれば」と積極的にガイド役を務め、良好な関係維持を図っている。

　一時帰国者は７日、出国する予定。

提供 - 函館新聞社

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