豆記者が冊子発行

update 2003/2/4 11:13

　函館市内の小中学生で構成する「函館豆記者交歓会」（会長・若山直五島軒社長）が、昨年１年間の取材活動をまとめた記録文集「羽ばたき」を発行した。東京や沖縄など全国各地を取材した内容を、手作りの新聞で紹介。子供たちの素直な視点でつづっている。

　同会は１９７６年に発足。市内の子供たちを全国各地に派遣し、見学取材するほか、地元の豆記者と交流を図っている。

　昨年は沖縄、豊川（愛知）、根室、札幌、東京などを訪問。沖縄ではひめゆりの塔や南部戦跡で戦争のつめ跡に触れ、豊川では日本車両製造やミノルタの工場を見学、根室では北方領土問題を調べた。活動の締めくくりには、首相官邸で小泉純一郎首相を取材。東宮御所では皇太子ご夫妻と会い、貴重な思い出を作った。

　文集では、子供たち一人ひとりが取材地ごとに新聞を作り、取材成果を披露。取材で分かった問題点や、現地と函館との違いなど感想を織りまぜて書き込んでいる。

　中には、小泉首相が取り囲む報道陣を横目に愚痴をこぼしたエピソードも。「小泉首相ぼくたちにグチ」の見出しで、「小泉さんは『この子どもたちはやさしい言葉をかけてくれるが、ここにいる記者はわたしへの批判が多い』と苦笑いを浮かべていました」。子供ならではの純粋な“批評”も随所に盛り込まれている。

　Ａ４判、７０ページ。100部作り、市内の小学校や図書館などに配布する。

提供 - 函館新聞社

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