ヤリイカ豊漁
update 2003/2/4 11:12
本格的な水揚げシーズンを迎えたヤリイカが、青森や松前の漁港から函館市水産物地方卸売市場に続々と集まってきている。1月の取扱量は前年の2倍を記録し、単価は3割安。1月末で道南の漁を終えたマイカ(スルメイカ)が不振だっただけに、今年はヤリイカが、手ごろの価格で食卓をにぎわしそうだ。
同卸売市場の卸売業者「函館魚市場」によると、1月のマイカの取扱量は前年比96・9%増の26トン。1キロ当たりの単価は1020円(同30・5%減)と安値で取引された。
逆にマイカは親潮の影響を受け不漁となり、昨年6月1日の解禁日から同12月末までの同卸売市場の取扱量は6750トン(同29・5%減)、1キロ当たりの単価が245円(同44・3%増)。水揚げ量が減った分、価格にはね返り、高値で出回った。
ヤリイカは、漁を終えたマイカと入れ替わる形で、1月に入荷が本格化。もともとの価格がマイカを上回る“高級品”なだけに、イカが値上がりしたかにみえるが、今年は例年にない安値という。漁業関係者は、稚子のふ化率が高かったのが、水揚げが好調な要因とみている。
漁場は春に向けて、松前から江差へと北上する。函館魚市場は「スタートの青森がいいと、全体的に豊漁になるはず」(鮮魚部)と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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