合併方式は「函館市に編入」

update 2003/10/29 11:23

 第2回函館市・戸井町・恵山町・椴法華村・南茅部町合併協議会(会長・井上博司函館市長)が28日、市内の函館国際ホテルで開かれた。合併期日や新名称など11項目を話し合い、7項目を原案通り承認。合併方式を「函館市に編入」とし、名称も「函館市」とすることなどを決めた。4項目は協議を継続することを決めた。合併後の2020年度までの財政推計も初めて示された。次回は11月26日。

 協議事項として挙げられている35項目(原案)のうち、「合併方式」「合併期日」「町字名」「広報・広聴事業」などについて協議した。

 合併期日を「2004年12月1日を目指す」とする原案について、拙速を避けるため、当面「目指す」と付記することで同意。地方税は05年度から市の制度で統一するが、南茅部町の入湯税は同年度から5カ年度、不均一とする。

 継続協議となったのは「町字名」「慣行」(市町村花・木・鳥・魚や憲章など)「国保事業」「5市町村建設計画」。町字名の議論では、例として「戸井町字原木町」の新町名として〈1〉函館市戸井町原木〈2〉函館市原木町〈3〉函館市戸井原木町―の3パターンを提示。委員から「持ち帰って議論したい」との声があり、継続協議となった。

 財政推計は、実績から算出した歳出と合併特例法による国の支援措置を受けた歳入をもとに試算。現行運営の場合、5市町村の単年度収支は2010年度に黒字となるが、合併した場合は09年度に黒字となり、その後も大幅に改善される内容。報告にとどめ、協議は今後に持ち越された。

 このほかの承認事項は次の通り。▽事務所の位置(現市役所)▽財産(全財産を市に引き継ぐ)▽広報・広聴事業(市の制度に統一)(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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