Xマスファンタジー波及効果73億円
update 2003/2/4 11:09
巨大ツリーで函館の冬を彩る「はこだてクリスマスファンタジー」開催が函館地域にもたらす経済波及効果は、1998年の開始から昨年までの5年間で累計73億円に上ることが日本銀行函館支店の試算で示された。冬季観光の一大イベントに定着してきた同ファンタジー効果が具体的な数値で表されたことで、地域を挙げた一層の盛り上がりが注目される。
同支店は昨年も、開始から4年間のファンタジー開催による経済効果を試算。観光客の宿泊や飲食費、土産品購入などの直接消費額で30億円との結果を示した。
今回は、さらに、財貨やサービスの取引関係を体系的にまとめた産業連関表(道開発局作成・1995年)を用いて、例えば、観光客が購入した土産品の材料、生産のために雇用された従業員の消費など、誘発される生産増加の経済波及効果を算出した。
ファンタジー開催期間の12月中の観光客の入り込み客数は、イベント開始前年の97年12月に比べ、2001年12月が約1・5倍の24万700人。02年12月は観光施設や宿泊施設などのヒアリングから前年並みと推計し、同ファンタジーの集客効果は5年間累計で延べ25万人の増加としている。市がアンケート調査している観光客1人当たりの平均消費額に基づき、直接消費額は累計51億円と試算。これを基に経済波及効果が算出された。
同支店では「(同ファンタジー開催は)地域経済に大きく貢献している」と評価し、一層の発展につなげる工夫や体制整備などを期待。
試算結果に、市は「ファンタジーの効果が具体的な数字で示されることで、今後の飛躍に向けた取り組みを意義づけられる。企業、市民のより積極的な参画にもつながるのでは」と受け止めている。
提供 - 函館新聞社
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