三和問題・近く、住民立会いで埋め立て量再調査

update 2003/10/25 11:00

 三和廃棄物処理産業による産廃の違法埋め立てについて函館市は24日夜、市リサイクルセンターで住民説明会を開いた。地域住民ら約50人が出席し、市側からは小野知博環境部長ら4人が説明に立った。この中で、住民側から「市が原状回復を予定している場所以外にも産廃が埋まっている」との指摘があり、市は「住民立ち会いで早急に現場を確認し、調査したい」との意向を示した。

 同社が違法に埋め立てた産業廃棄物の量について、市が「約4万8000立方b」としたことに対し、住民が地図を用い、「ここにも埋められているが放置するのか」などと追及した。市は再調査する姿勢を鮮明にした上で、「すべて原状回復すべきと考えている。作業完了後には住民の立ち会いが必要」との見解を示した。

 また、同社の実質的な原状回復作業に当たっている「白樺」が、産廃の中間処理免許取得を要望していることについて、住民側から「密約があったのではないか」との質問が相次ぎ、市は「許可が欲しいとの話はあったが約束は一切なかった」と答え、理解を求めた。

 説明会の終わりには、住民側から「白樺の許可取得に絶対反対」「行政代執行もやむなし」などの内容が盛り込まれた要望書が、小野部長に提出された。(後藤泰良)

提供 - 函館新聞社



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