手帳、カレンダー商戦始まる

update 2003/10/23 10:57

 2004年版の手帳やカレンダーが函館市内の文具店などの店頭に並び始めた。携帯電話やパソコンなどのデジタル機器でスケジュール管理をする人は増えてはいるものの、気が付いたときに気軽にペンなどで書き込むことができる手帳などは、いまだに健在だ。

 カレンダーや手帳は、ここ数年の不況の影響で、年末に配布する企業が減少。「必要に迫られて購入をする人、もらいものがある場合でも、自分のライフスタイルや使い方に合わせた商品を購入する人の二分化の状態にある」(北文舘長崎屋本店・鈴木正樹店長)。

 手帳は、文具店では年間を通して置いているが「翌年に対応した新商品が店頭に並び始めるのは9月初旬から。売れるピークは12月だが、店頭にはすでに9割方の商品が出そろっている」(石田文具・後藤理香店長)。しかし、客の出足はばらばらで「今の手帳には翌年3月までのページがあるタイプが多く、ぎりぎりになってから購入する人も多い」(星野紙店・星野武敏社長)。

 中高生や女性には、カラフルな装丁や、キャラクターなどが付いた薄くて小さいタイプが好まれるが、サラリーマンなどのビジネス用には毎年使い慣れた同じものが好まれるという。売れ筋は大型とコンパクトなものに二分される。大きいA5、A4サイズなどを会社の机の上で使用し、小さいサイズは上着の内ポケットに収納し出先に持ち歩くケースが多い。

 また、一時期流行したバインダータイプのシステム手帳は「ほとんど動きがない」(石田文具)ため、売り場で占める割合は減少。「書きやすい製本タイプが主流」(北文舘)という。

 一方のカレンダーは、主流の月別のほか、日めくり、卓上と、インテリアなどに合わせ、好みのタイプを購入する客が多い。

 犬や猫などの動物やキャラクター物は依然として人気があるが「最近はパソコンのディスプレイや小さな空間にも張ることができるシールタイプも好まれている」(北文舘)。

 所によっては家計簿コーナーも充実しており、最近は主婦のほか「一人暮らしの学生が生活管理のために利用する場合も多くなっている」(石田文具)。

 一般的なタイプはもちろん、キャラクターものや初めて使う人でも簡単に記入できるタイプも出回っている。今年から、消費者の要望に答える形でカードの支払い時期などを記入するスペースを備えたものも増えており、若い世代にも身近な存在になりつつあるようだ。

提供 - 函館新聞社



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