市電運行時間延長検討へ
update 2003/10/22 11:09
函館市交通局は、市電の運行時間延長について、近く検討に入る。現在、午後10時台に2つの系統で1往復ずつ運行しており、1両あたりの利用者数は、全体平均の6割弱にとどまっている。しかし、JR函館駅前や本町など、繁華街を走る市電への運行時間延長を望む声は少なくない。同局では観光シーズンに合わせての試行運行や市民・観光客のニーズ把握など、多面的な視点から検討を深めていく。
午後10時以降の市電は、2000年3月まで夏期のみ1往復を運行していたが、同局が同年4月のダイヤ改正で2往復(湯の川―末広町間、湯の川―谷地頭間の各1往復)に増便し、通年運行に踏み切った。
同局は昨年9月、2つの系統の最終便利用客数を3日間にわたって調査。全体で計392人の利用があったことを確認した。ただ、最終便1両あたりの平均利用者は32・7人にとどまり、年間利用者平均56・2人(昨年度)の57・5%となっている。
この問題は21日の市議会決算特別委員会(能川邦夫委員長)で桶本建郎委員(はこだて市民クラブ)が取り上げ、「市民、観光客の利用が多く、運行時間を延長できないか」とただした。
これに対し、同局の林英雄管理運輸部長は「経営面の問題もあるが、利用者ニーズの把握や観光シーズンなど、人の流れの多い時期の試行運行を含め、多面的に検討したい」と述べ、前向きな姿勢を示した。
提供 - 函館新聞社
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