江差北部3小学校統合で説明会
update 2003/10/22 11:06
【江差】老朽化に伴う日明小(花田雅博校長、児童30人)、朝日小(青坂榮廣校長、児童22人)の校舎改築問題で、江差町は21日、日明小の保護者や地域住民を対象に地域説明会を開いた。濱谷一治町長が複式学級の解消や厳しい町財政の現状から、水堀小(阿部武夫校長、児童54人)を受け皿とする3校統合による解決に理解を求めた。住民からは学校存続を求める声が相次ぎ、町の統合方針に根強い反発を示した。
説明会には役場側から、同町長、飯田富洋教育長ら7人、地元側から保護者や住民ら32人が出席した。同町長は「3月に675人の署名が添えられた改築要望は重く受け止めた。だが、児童の将来を考えると複式よりも単式学級による学校運営がベストだ。統合後の通学バス運行や校舎跡地利用も大きな行政課題と認識している」と述べ、理解を求めた。
一方で同町長は厳しい町財政の状況から「町の一般会計の負債は113億円。日明、朝日両校の改築には10億円規模の予算が必要だが、現状では2―3億円程度の借金が限界だ。桧山南部地域での合併論議にも影響を及ぼす」と、統合以外の選択肢がない現状を強調。道教委への補助金申請など事務手続き上の時間的制約から、年度内に結論を出し、2007年度の再編校開校にこぎ着ける方針を示した。
これに対し地域住民からは「複式学級のメリットも重視すべき」「バス通学より保護者や住民の目の届く範囲で、ゆとりある教育を実現すべき」など、反発が相次ぎ、今後の協議は難航が予想される展開となった。
同町は、22日に朝日小で、23日には水堀小で同様の説明会を開き、地域住民の意見を聞く。いずれも午後6時半から。
提供 - 函館新聞社
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