ニラ販売額、初の6億円突破

update 2003/10/22 11:01

 【知内】知内町の特産野菜、ニラの販売額が今年初めて、6億円を突破した。「北の華」の名称で知られる知内のニラ。栽培農家の長年にわたる努力が実を結んだ形で、今後も栽培方法の工夫に加え、通年出荷を目指すなど力を入れる考えだ。

 ニラ栽培は1971年、町内の農家8戸でスタート。品種の研究やフィルム包装の実施などを徹底。また、98年には共同選別を始めるなど“知内ブランド”の確立に向け、組合員の連携を強化してきた。販売額は、86年計59戸による栽培で、販売額1億円を突破して以降、2、3年おきに1億円ずつ額を伸ばすなど、順調に推移している。

 今年は、町ニラ生産組合(小西勝則組合長)に加盟する農家67戸が、21・5ヘクタールの農地でハウス栽培に取り組んだ。

 JA新はこだて知内支店によると、今年のニラの生産量は9月末現在、1277トン。当初の年度計画の1410トン、過去最高を記録した昨年の1404トンを、それぞれ下回っている。

 一方、販売額は、昨年1年間の総額約5億2200万円を大きく上回る約6億3100万円。1キロ当たり平均の販売単価が、昨年を122円上回る494円だったことが、6億円の“大台突破”に影響している。

 10月初旬、生産農家ら関係者が集まって町野菜選果場で開かれた「6億円達成を祝う会」では、JA新はこだての畠山良一専務理事も駆けつけ、町内農家の労をねぎらった。

 今後は、組合を中心に、端境期となる11―12月の出荷に力を入れる方針。通年出荷で、生産農家1戸当たり販売額1000万円を定着させたいという。

提供 - 函館新聞社



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