亀田福祉センターを市教委が一体管理へ

update 2003/10/21 10:24

 函館市教委が管理・運営し、市福祉部が所管している市亀田福祉センター(美原1)について市教委は20日、来年度から同センターの所管を含めて一体管理する方針を明らかにした。同センターが生涯学習施設としての性格が強い面などを考慮し、条例改正も視野に検討を進めていく。

 同日開かれた市議会決算特別委員会(能川邦夫委員長)で、高橋亨委員(民主・市民ネット)の質問に須田正晴市教委生涯学習部長が答えた。

 同センターは旧亀田市時代の1971年に開館。昨年度も13万人余りが利用するなど、亀田地区のコミュニティー施設として定着している。73年に函館市と合併した際、条例で福祉部が所管することになったが、施設管理は教育委員会が行ってきた経緯がある。

 同センターは、亀田老人大学(68年開設)の活動拠点となっているほか、昨年度はエル・ネット(文部科学省の衛星放送)受信施設が整備されるなど、生涯学習事業に幅広く利用されている。その一方で、福祉部が同センターで事業を行ったケースは「ほとんどない」(同部社会課)といい、須田部長はこの日の委員会で「条例の所管も含め、来年度から教育委員会が一体的に管理する方向で、関係部局と協議したい」と述べた。

 高橋委員はまた、同センターが名称と利用実態とがかけ離れている点から「名称を変えるべきでは」とただしたが、須田部長は「現在の名称が完全に定着している」とした上で、「同センター運営協議会などで検討する必要がある」と述べるにとどまった。

提供 - 函館新聞社



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