日下さんが「地形事典」第2版を発行
update 2003/10/21 10:21
【江差】江差高教頭の日下哉(くさか・はじめ)さんが、地質学など専門書の出版社・東洋書店から刊行した「図解 日本地形用語事典」が好評で、このほど、第2版を刊行した。東京では大学の教科書にも使われるなど、日本国内のさまざまな地形を網羅し、充実した一冊となっている。
既存の地理学などの教科書は海外の事例の紹介が多く、日下さんは「日本国内で見られるすべての地形を網羅したい」と執筆を開始。昨年10月に初版を出版。好評の初版は明治大など、地理学などを専攻する大学で教科書にも使われている。
国土地理院発行の地形図や地勢図、海底地形図など281点を収録。自ら歩いた恵山の噴気口など、親しみのある道内各地の地形も収録。地元で地質学や地理学を志す人にも有益な入門書だ。見やすい地図と写真、解説は旅行気分で地図や地形を楽しむこともできる。
50音順に整理された1055項目の用語解説は環境や地形の調査、防災対策など専門家のニーズにも応える内容だ。
日下さんは「高校生でも理解できるよう入門書的な分かりやすい内容を心がけた。多くの人に地図や地形に親しんでほしい」と話している。
日下さんは、芦別市出身。道教育大卒。地質学や地形学が専門。日本地質学会などに所属。道南の特徴ある地形や地質を解説した「道南の自然を歩く」(北大図書刊行会)の刊行にも、責任編集者として参加した。
定価3200円、主要書店で販売するほか、日下さんが直接販売も受け付ける。直接販売の場合は1冊3000円。問い合わせは江差高TEL01395・3・6224へ。
提供 - 函館新聞社
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