道立高通学区域改善案について意見交換
update 2003/10/20 11:44
【江差】道立高校の学区見直しを進めている道教委と桧山教育局は19日、桧山合同庁舎で保護者や住民、学校関係者を対象に「意見を聞く会」を開いた。桧山管内にある道立高の通学区域を現行の桧山第1―4学区から「桧山学区」1つに再編することなどを盛り込んだ「道立高等学校通学区域改善案」について意見交換した。
内田幹秀檜山教育局長、道教委企画総務部参事の担当者らが改善案を説明。PTAや管内の中学、高校の校長が意見を述べた。
管内の中学、高校の校長からは、学区外就学枠を現行の5%から10%に引き上げることに、受験生が函館市内の高校に進学する「管外流出」を助長する恐れがあるとして強い懸念が示された。
江差町立江差北中の中井文夫校長は「学区外進学枠の10%拡大は、管外流出を加速させることは明らか。管内で特色ある学校づくりを目指す小規模高校の維持を困難にする」と述べた。
保護者側からは、上ノ国町立上ノ国中PTAの片石真弓会長が「生徒の都市集中が進み、管内での学校間格差が広げるだけだ。高校の統廃合に拍車をかける」と、不安感を示した。
参加者からは「市町村合併や支庁再編の動きがある中で渡島管内と学区を統一してほしい」「単位制を導入する江差高に期待感するが、管内には保護者や生徒の要望を満たす選択肢が少ない」などの意見もあった。
道教委は年度内に改善案を決定、2005年度の高校入試から新学区制を実施する方針だ。
提供 - 函館新聞社
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