ホタテ貝殻利用した道路白線登場

update 2003/10/18 13:48

 【七飯】ホタテ貝殻の粉末を利用した道路標示の白線が17日、七飯町軍川の道道大沼公園鹿部線にお目見えした。道立工業試験場の施工試験で、実際の道路に使用したのは初めてという。ホタテの産地道南らしく、工業版“地産地消”といえそうだ。

 水産系廃棄物のホタテ貝殻は、道内で年間20万トンが排出される。そのうち、10万トンを土壌改良材やカキの養殖資材に再利用し、残る10万トンが埋め立て処分されている。

 同試験場は道路標示の塗料に混合されている石灰石粉末と、ホタテ貝殻粉末の成分が同じ炭酸カルシウムである点に着目。石灰石の代替として、ホタテ貝殻を混ぜた場合の強度などを調べ、昨年10月から試験場構内の道路に使用し、試験を重ねてきた。石灰石の標示はアスファルトより滑りやすいため、「滑り抵抗が増す効果がある」という。

 施工区間は400メートルで、両外側線と中央線の道路標示3本を塗り替えた。今後、反射輝度や色彩などを調査し、本格利用を検討する。道路標示に充てられる石灰石粉末は道内で年間5000トン、国内で同10万トン。同試験場は「廃棄物になっているホタテ貝殻が相当量循環利用できる」と期待している。

提供 - 函館新聞社



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