児童虐待通告件数が大幅減少
update 2003/10/17 09:57
北海道函館児童相談所は15日までに、本年度上期(4―9月)の同相談所の児童虐待通告状況(速報値)をまとめた。通告件数は18件で、前年度同期の49件から大幅に減少した。
まとめによると、通告は函館市内が14件、渡島・桧山管内4件。通告経路は学校からが7件と最も多く、親戚が4件、近隣知人2件、児童委員、医療機関、町村が各1件、その他2件となっている。
虐待区分では、暴力を振るう身体的虐待が9件で、養育の怠慢・拒否のネグレクトが7件、性的虐待は2件あった。主な虐待者は実の父母が合わせて13人、継父・養父が2人などとなっている。虐待を受けた子供たちを年齢別に見ると0歳から就学前までが7人、小学生7人、中学生3人、高校1人だった。
前年度比から通告件数が大幅に減ったことについて、同相談所の宮地廸彦所長は「児童虐待防止法ができて養育のあり方などが喚起されたことや地域でのネットワークが根付いてきたことが挙げられる」と指摘。一方で「(実態が水面下に隠れていなければ)減少傾向は良いことだが、もう少し様子を見てみないとわからない」と慎重な見方を示している。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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