20日から江差3小学校統合説明会
update 2003/10/17 09:57
【江差】町内北部の朝日小(青坂榮廣校長、児童22人)、日明小(花田雅博校長、児童30人)、水堀小(阿部武夫校長、児童54人)の3小統合問題で、江差町は20日から3日間の日程で、保護者や地域住民を対象とする地区説明会を開催する。
説明会には濱谷一治町長、飯田富洋教育長らが出席。統合に関する基本的な考え方について直接説明を行う。日明小(20日)、朝日小(21日)、水堀小(22日)の順で開催する。開催時間はいずれも午後6時半から。危機的な町財政を踏まえた統合の必要性についても具体的に説明する方針。
説明会開催について濱谷町長は「自分も小規模校の出身。学校行事やスポーツの面で、つらい経験を重ねてきた。小学校の存在を児童本位で考えることが大切。これまでの教育成果を否定しないが、複式学級での学校運営が続くことは回避したい。学校が消える痛みは理解するが、町の将来を担う児童の将来を考えれば統合は必要」と話し、保護者や住民に理解を求めたい考えだ。
3小統合問題をめぐって濱谷町長は、9月の第3回定例町議会で、06年度にも水堀小を再編校の受け皿として体育館や特別教室などを増築。教育環境の充実を図った上で07年4月にも3校を対等合併した再編校を開校する意向を示している。
同町は、朝日、日明両小の校舎改築について朝日小で4億円、日明小で7億円規模の予算が必要と試算。危機的な財政状況が続く中で、10億円超の起債を伴う改築予算の捻出(ねんしゅつ)は事実上困難な状況にある。
小規模校の両小は120年を超える歴史があるが、児童減少に伴い、複数の学年を同時に指導する「複式学級」が続いている。建築から40年以上が経過し老朽化が進む両校舎は1999年、耐震危険校舎に指定されている。朝日小では校舎改築によらず水堀小との統合を求める声が保護者の間で根強い。一方、日明小では、校舎改築による学校存続を求める声が根強く、協議は難航が予想されている。
提供 - 函館新聞社
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