赤帽北海道が自己破産
update 2003/10/16 11:48
法的整理を進めていた、軽トラック輸送の赤帽北海道軽自動車運送協同組合(本部・札幌市)は14日、札幌地裁に自己破産を申請した。負債総額は約10億円に上る。函館支部(函館市石川町33、佐々木照美支部長)では15日、取引企業などへの説明に追われる一方、組合員は、今後の方向も示さない本部や同支部に不信感を募らせている。
同支部はこの日、主要な取引先30件に、電話連絡し、自己破産を伝えた。佐々木支部長が足を運び謝罪した。組合員には14日夜、説明会を開き、自己破産したことや組合員の給与に当たる委託料の支払いを止めることを伝えるのみで、15日には特に接触はしていないという。佐々木支部長は「近く本部の者が組合員への説明のため函館に入る予定で、その際に集会を開き、組合員全員にきちんと説明する」と話している。
函館市内の組合員の多くは通常通り、営業を続けているが、先行き不透明な状況に不安や不満を口にする。説明会に参加したある組合員は「昨日は急な呼び掛けだったので参加したのは、組合員約70人のうち、30人程度。一度全員を集めて説明会を開き、完全に解散するのか、どうかをはっきりしてほしい」と語気を強める。
説明会に参加できなかったある組合員は「他の組合員から説明会の内容は聞いているが、支部からはまだ。組合の仕事より、自らの営業でつかんだお客の方が圧倒的に多いので影響は少ないが、組合メーンの人は本当に大変だ」と話している。
提供 - 函館新聞社
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