函館どつく、1億4千万減増資

update 2003/1/31 11:14

 経営再建中の函館どつく(本社・東京)は30日、東京都内で臨時株主総会を開き、資本金4億8000万円の30%にあたる1億4400万円の減資と、同額の第三者割当増資を決めた。また、相馬宏二代表取締役会長、中川悦夫代表取締役社長は経営責任をとり、退任。総会後の取締役会で、村井英治常務札幌支社長(63)の社長昇格など、再建に向けた役員体制を決定した。

 同社は2002年3月期で約90億円の債務超過に陥り、昨年8月に私的整理に関するガイドラインに基づいた再建計画を発表。金融機関の41億5000万円の債権放棄や社員の退職金4割削減、資本金の30%を減資して債務返済に充て、同額の増資を示していた。

 第3者割当増資に応じたのは30の企業・個人。筆頭株主の名村造船所(本社・大阪市)が4000万円、同社の仲介で伊藤忠商事が1350万円など名村造船所関連で約70%。函館の地元企業も10数社が総額で約22%、約3200万円出資した。

 また、役員体制では、取締役に上山尚昭管理本部長が新たに昇格。会長職は空席となった。

 同社は今月1日付で、2003年度から5カ年にわたる再建計画を推進するため、業務改善プロジェクト部門を新設。新役員体制で、新造船部門の黒字化などで最終年度に経常利益10億円を目指す経営再建の取り組みを本格化する。

 主な役員と担当業務は次の通り。(敬称略)

 ▽代表取締役社長=村井英治▽同副社長=大村靖夫(社長補佐、艦修・橋りょう陸機本部、財務・経理本部総括)▽取締役副社長=岡田英雄(社長補佐、生産・技術・業務改善プロジェクト部門、管理本部総括、新造船事業本部長、函館造船所長)▽取締役=武田勇一(橋りょう陸機事業本部統括、橋りょう陸機事業本部長兼室蘭製作所長)藤田智弘(財務・経理本部、システム部門統括、財務・経理本部長兼経理部長)佐藤昌彦(業務改善プロジェクト部門統括、業務改善プロジェクト室長)古川俊男(艦艇・一般修繕事業本部統括、艦船修繕事業本部長兼函館造船所副所長)上山尚昭(企画・総務・業務本部統括、管理本部長兼企画・総務・業務部長)中間隆三郎(非常勤、ブロドライト工業社長)名村建彦(非常勤、名村造船所社長)▽監査役=栗林定友(栗林商船会長)神田康之(ノースパシフィック会長)

提供 - 函館新聞社



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