道南圏コンテナ輸出入の7割が韓国航路

update 2003/1/31 11:13

 道南圏域から船舶で輸出入されるコンテナ貨物は年間8300本余りに上り、その7割以上が韓国航路で占められていることが、函館市がまとめた企業ヒアリング調査の結果から分かった。ただ、他航路を含むほぼすべてのコンテナは、道内の函館以外の港を経由しており、道南圏域では別途経費をかけてトラック輸送に頼っているのが実情。課題解消のため、今秋設立を目指す第3セクターの新会社が、受け皿となるコンテナヤードの整備を急ぐ方針だ。

 調査は昨年5、6月に実施した。函館、上磯、大野、森、八雲、砂原、南茅部、江差、厚沢部、知内、乙部の11市町で、関係企業570社を対象にアンケート調査し、このうちコンテナの取り扱いに一定量の実績がある約80社に対し、聞き取り調査を行った。

 この結果、コンテナの年間取扱実績は、全体で輸出3125本、輸入5195本の計8320本。うち韓国航路が6133本を占め、道南における輸出入品が韓国・釜山港を中心に動いている実態が分かった。中国や北米などがこれに続くものの、扱い量はわずかだった。

 韓国航路のコンテナの中身は、輸出が水産物、輸入は木材がそれぞれ大半を占めた。主な経由港は苫小牧をはじめとする道内がほとんどで、函館など道南から直接、輸出入されたケースはゼロだった。一定の取り扱いがあるフェリー便(関釜フェリー)についても、道南―下関のトラック輸送が必要という。

 市は、調査の過程で複数の企業から「コンテナヤードが整備されればすぐに函館港を使う」との意向を聞いているという。こうした背景から、市などが設立を目指す第3セクター「函館国際貿易プラザ(仮称)」では、函館港でのコンテナヤード整備により、新会社設立から3―10年目に年間3000―5450本のコンテナ取り扱いを見込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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