きょう衆議院解散

update 2003/10/10 11:45

 衆院は10日に解散し、18日公示、11月9日投票の日程で総選挙に突入する。道第8選挙区(渡島・桧山管内)から出馬を予定している各陣営は、支持者回りや街頭演説などで支援を訴えるなど精力的に活動を続けており、公示を待たずして事実上の選挙戦を繰り広げる。停滞する地元経済対策や小泉内閣の構造改革などが、舌戦の焦点とみられる。

 出馬を予定しているのは、民主党現職の金田誠一氏(55)=比例道ブロック、自民党新人の佐藤健治氏(46)、共産党新人の伏木田政義氏(56)、無所属新人の前田一男氏(37)の4人(五十音順)。このうち佐藤、前田の両氏については函館商工会議所の政治団体・日本商工連盟函館地区連盟(高野洋蔵会長)が9日までに推薦を決めた。同連盟が国政選挙で複数の候補を推薦するのは小選挙区導入以後初のケースとなり、経済界を巻き込んだ保守分裂選挙が決定的となっている。

 金田氏は解散直後の党両院議員総会に出席し、午後6時5分着の飛行機で帰函。函館空港からは街宣車に乗り込み、函館市内で労組関係の集会など3カ所をはしごする。

 11日から函館市内で街頭演説を積極的に展開するほか、17日までに民主党市議の地盤で集会を集中的に7回開催。党のマニフェスト(政権公約)をアピールしながら「政権の選択」を訴える。

 佐藤氏は7日に自民党公認が正式に決まり、9日夜の最終便で上京。10日は午前中から東京の自民党本部に詰め、解散後、公認証を受け取るなどの各種手続きを行うほか、小泉純一郎総裁や安倍晋三幹事長ら党3役と面談する予定。

 11日夕に空路で帰函。その後、12日正午から函館市大手町5の事務所で演説会を予定するなど、活動をさらに強める。

 伏木田氏は10日午後1時から街宣車で函館市内を回り、住宅街や繁華街で街頭演説を行う予定。夜には市内の支持者宅で開かれるミニ集会に出席。基礎票を確実に固めて、機運の盛り上がりを図る。

 11日以降も街頭演説やミニ集会を頻繁に開く構えで、「消費税増額反対」などといった党の重点政策を説き、浮動票の獲得を目指す。

 自民党森派の支援を受け、保守系無所属として出馬する前田氏は10日、午前から夕方にかけて奥尻町を除く桧山管内全町で支援者回りを行う。

 18日の公示までは従来通りの企業訪問や朝礼・昼礼でのあいさつ、街頭演説などをこなすほか、「現在1日1―2件」(選対関係者)ペースのお茶懇も回数を増やしながら、有権者への支持を訴える。(衆院選取材班)

提供 - 函館新聞社



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