企業倒産の負債額拡大
update 2003/10/6 11:37
民間信用調査機関の帝国データバンク函館支店は9月の渡島・桧山管内の企業倒産集計を発表した。倒産は4件で、4社の合計負債総額は7億9500万円。1月からの累計では前年同期比3件増の39件で、負債総額は同74・6%増の180億3500万円に上る。件数は微増にとどまっているが、負債額は拡大している。
倒産した4社は、資本金1000万円以上が3件で、地域別では、函館市内が3件、七飯町が1件。業種別でみると、タクシー・貸し切りバス、鉄骨工事、喫茶・パン製造小売、パチンコ店が各1件ずつ。4社とも景気低迷による販売不振が要因という。
累計では、1月から7月にかけ、低水準で推移していたが、8月で増勢に転化して以降、2カ月連続で前年同期を上回る結果となった。
同支店は「道南の企業は、廃業や休業など事業継続を断念したり、金融機関や取引先の支援で破たんを回避する会社が多い」と現状を分析。「公共事業、イカ漁、消費動向などは減少傾向で、資金需要が高まる年末にかけ、要注意」とみている。
一方、東京商工リサーチ函館支店の集計では、9月の倒産は1000万円以上が2件で、負債総額8000万円。「大手企業では好調の兆しが見えるものの、中小企業の経営環境は依然厳しく、先行き不透明な状況は続く」と予想している。
提供 - 函館新聞社
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