緊急小口運転資金 融資枠拡大
update 2003/10/5 11:21
函館市の中小企業融資制度に本年度新設した「緊急小口運転資金」が10月から、融資枠を大幅に拡大した。「無担保、保証人なし」と使いやすさもあって、8月のスタートからわずか2カ月で、7200万円の融資枠を使い切る好評ぶり。新たな融資枠として2億7800万円を補正予算で計上したほか、取扱金融機関を2機関19支店から12機関56支店に拡充。長引く不況で中小・零細企業の多くが資金繰りに苦しんでいるだけに、さらに利用が増えそうだ。
緊急小口運転資金は、従業員10人(商業・サービス業3人)以下の企業が対象で、使徒目的は運転資金。融資期間1年以内なら限度額100万円(利率3・50%)、融資期間3年以内なら限度額300万円(同3・80%)まで借りられる。利率のうち1%は市が補給するため、実際は2・80―2・50%となる。
「無担保、保証人なし」に加え、保証協会の信用保証も不要な点が人気の秘けつ。8月だけで16件4550万円を融資し、9月末までに金融機関から届いたあっせん書を含めると、融資枠7200万円に達した。建設業、小売業、サービス業の利用が多いという。
市の見込みを大幅に上回る反響に、年末を控え急きょ融資枠を2億7800万円増やし、年間3億5000万円に拡大。函館信金と函館商工信組の19支店に限っていた取扱金融機関は、市内すべての銀行支店に広げた。
市商工管理課は「思いがけないほど利用効果があって、良かった」とうれしい悲鳴。年末までに2億円の融資を見込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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