共和コンクリート工業進出へ

update 2003/1/30 11:07

 函館市などが産学官で進める「函館国際水産・海洋都市構想」の進出企業の第1号として、コンクリート製品・水産事業の大手総合メーカー「共和コンクリート工業」(本社・札幌、本間丈士社長)が、同市弁天町24に研究所の開設を計画、近く正式に発表する。同社は、研究の前例がないという、暖水域でのコンブ・アワビ養殖などについて、北大水産学部との共同研究を予定している。

 関係者によると、同社は弁天町の富士海洋土木(本社・江差)から所有地の賃貸を受け、研究所を開設する計画。

 同社は水産事業の分野で、暖水域の“藻場(もば)”におけるコンブなどの養殖技術について、顧客からの協力要請を受けているいう。函館市などが同構想を打ち出したことから、地元大学との共同研究も可能と判断、函館進出を具体化させた。

 研究内容などの詳細は明らかにされていないが、同社と北大水産学部などが共同研究チームを編成し、ゲノム・細胞などに関する研究からスタートする方向。

 同社は1955年創業、資本金8億3300万円。従業員904人で、全国各地の支店・営業所網がある。2001年度の売上高は325億円。コンクリートブロック業界で全国トップクラスの販売実績を上げているほか、水産関連事業でも各種の実績を残している。

 一方、市などによる同構想の中間報告によると、市内西部地区に関係研究施設や高等教育機関などを誘致・整備するほか、アミューズメント・マリンスポーツ施設などとの一体化を図る。

 今回の共和コンクリート工業による進出計画は、同構想進展の起爆剤として期待されるほか、新分野の研究拠点としても関係者から注目を集めそうだ。

提供 - 函館新聞



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