キノコ採り本格シーズンへ向け注意呼び掛け
update 2003/10/4 11:02
【南茅部】2日午後6時ごろ、函館市鉄山町の矢別ダムからキノコ採りに入山した市内の飲食業の男性(32)から「迷ってしまった。助けてくれ」と函館中央署に携帯電話で通報があった。同署や渡島森づくりセンター職員が捜索し、約4時間後に、入山場所から直線距離で東約10キロの南茅部町古部岳の北側付近林道で無事発見、救助した。キノコ採りシーズン本番を控え、同署や道警函館方面本部地域課では注意を呼びかけている。
男性はもう1人の市内の飲食業の男性(55)から、健康食品ブームで高値で取引されているという「カバノアナタケ」採りに誘われ、この男性の乗用車で入山。キノコ採りを終え、帰宅途中に車の前半分が脱輪し、ガス欠。同署に通報した。
現場付近の道有林の木に付いていた番号が決め手となり、場所が判明。救助時には2人とも軽装で、食料は携行していなかったという。
同課によると、キノコ採りに絡む事故は、今年8月16日に森町で、南茅部町の男性(60)が入山時にハチに刺され死亡。過去5年間では、2000年10月4日に大成町で同町の女性(79)が滑落死。1998年10月17日に七飯町で同町の女性(76)が、同30日には木古内町で市内の男性(80)が迷って無事救助されている。
また今年はヒグマの認知も多く、目撃が146頭、捕獲が32頭(2日現在)。キノコ採りシーズンは10月がピークを迎えることから、同課は「入山時には家人に行き先を告げるのはもちろん、コンパスや携帯電話、食料は必需品。クマ対策として鈴やナタなども忘れずに、十分に注意してほしい」と話している。(福士雅巳)
提供 - 函館新聞社
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